日本農業遺産への認定を申請している「愛媛・南予の柑橘(かんきつ)農業システム」の現地調査が14日、宇和島市などであった。審査を担当する農林水産省の専門家会議の委員らが研究施設やミカン園地などを訪れ、認定基準への適合状況を確認した。
 宇和島市吉田町法花津の県みかん研究所では、県職員がミカン栽培の歴史やかんきつの品種を説明。委員の横浜国立大大学院の酒井暁子准教授は段々畑の特徴や品種改良の技術などを聞き取りした。
 酒井准教授は、6次産業化に取り組んでいる地元企業や、全国有数のミカン産地として知られる八幡浜市真穴地区も視察。「申請書には現れない地域の素晴らしさや熱い思いを感じた」と述べた。